「沖縄こどもの国」がリニューアル

最終更新日:投稿日:沖縄情報

沖縄唯一の動物園として1970年に開園した沖縄こどもの国が2026年度完全リニューアル

NEW沖縄こどもの国

沖縄こどもの国とは

沖縄県沖縄市に位置する家族向けの総合レジャー施設です。
1970年に開園し、以来、地域の人々や観光客に親しまれてきました。
動物園・遊園地・沖縄子供未来ゾーン(ワンダーミュージアム)など3つの施設が融合しており、子どもたちが楽しく学びながら過ごせる県内有数の教育普及施設として人気があります。
そして現在、沖縄市が沖縄こどもの国の拡張計画を進めており、2026年までに同園の敷地を現在の16ヘクタールから約2倍の29ヘクタールにし、展示内容を大幅にリニューアルする事が発表されています。

リニューアルの概要

新しいテーマエリアの導入

沖縄こどもの国は、敷地面積が2倍となったことに伴い、ほぼ全域で施設のリニューアルが行われ、今までにない「沖縄こどもの国」へと新生しました。リニューアル後は、大きく分けて「アニマルゾーン」「パークゾーン」の2つのから構成されています。

【アニマルゾーン】
・琉球弧(リニューアル)
 九州と台湾の間に並ぶここ沖縄島を含めた約200の島々のことを「琉球弧」といい、その琉球弧内特有に生息する野生生物・在来家畜を間近で見れれるエリアです。
 バリアフリーにも配慮され、古民家風建築・庭園などが採用された空間は、良い意味で従来の動物園のイメージを覆す様なお洒落で落ち着く雰囲気に仕上がっています。
 大幅に拡張されたこのエリアには、約10年ぶりにサル山(ヤクシマザル)が復活しました。


・里山の迷宮(NEW)
 私たちがこどもの頃から親しんできた昔ばなしや絵本に登場する「キツネ」「タヌキ」「クマ」「ホンシュウシカ」などの動物たちが暮らす日本の里山を演出し、どうぶつたちが暮らす奥山から、人とどうぶつが共存する里地までを迷路のような小道を進みながら、どうぶつたちに出会うエリアとなっています。
 涼しげなオープンデッキを渡りながら巡る里山の迷宮エリアは、色々な角度から間近に動物たちを観察できたり、順路に子供たちが遊べる工夫が施されていたり、また、奥山エリアの柱に擬木やツルが巻かれていたり、上部に擬葉が張り巡らされているなど、細部に拘りを感じるゾーンとなっています。また、エリア内の「どうぶつ広場」では、五感を通じて動物を理解する方法を学ぶ体験プログラム「見てさわって学ぼう!いきもの教室」が実施されており、動物たちにエサあげ体験ができます。


草食獣のあしびなー(リニューアル)
 あしびなーとは沖縄の方言で「遊び庭」のことで、人々が集まり交流する場のことです。
 ここは大型草食動物が集まったエリアとなり、インドゾウやアミメキリン、カバなどがゆったりと過ごす様子を観察することができます。子供たちの人気者、ゾウのコーナーでは屋根付きの休憩スペースもあり、涼みながら迫力のあるゾウの姿を見物することができます。


・ハンターの潜む秘境(NEW)
 ワニやヘビ・カメなどの爬虫類を主とし、ジャガー・オオアリクイ・コツメカワウソなど主に熱帯の湿潤な地域にくらす動物を中心に飼育・展示しています。日本で最も熱帯に近い地域環境を活かし、暖かい地域の多様な動物を自然に近い形で飼育することに取り組んでいます。動物が棲みついた遺跡がテーマとなっており、インディージョーンズの世界を彷彿とさせるヒンヤリした建物内に、子供たちのワクワクはとまりません。天井に透明の水槽があり、滅多に見ることのできないワニのお腹を見上げる事ができるなど、沖縄こどもの国ならではの演出が魅力的です。


・ライオンフィールド(NEW)
 子供たちに大人気の百十の王者ライオン!
 地形を活かし、岩山をはさんでライオンの生息地を再現した上下2つの放飼場があります。様々な角度からライオンを観察することができます。そして、ここのライオンは人馴れしているのか、飼育ガラスのすぐ側でよく寛いでいる姿を見かけるので、ライオンをバックにしたベストショットが高確率でとれますよ!



【パークゾーン】
ライドパーク(リニューアル)
 こども達が大好きな、のりものに乗れる広場!
 動物の汽車や県内唯一のメリーゴーランドを親子で楽しんだり、ミニカーを自分で運転したりすることができます。しかも乗り物は全て100~200円となっており、お財布にも優しい。
 

ワンダーミュージアム(リニューアル)
 沖縄初・沖縄唯一のチルドレンズミュージアム。「哲学・芸術・科学」というテーマを基に、「子供達の夢と希望を育み、人を作り、環境を作り、沖縄の未来をつくる人財の育成」を目的としている地上1階・地下2階建ての施設です。
 内部は展示エリア・コミュニケーションエリアに分かれており、展示エリアでは各フロアに沿って多彩で不思議な参加型展示を大変する事ができます。
 コミュニケーションエリアでは、家族連れでも楽しめるキッズスペースや授乳室、ワークショップや誰でも使える作業スペースなどがあります。
 この建物だけで、何時間でも時間を潰すことができる位、とても充実しているミュージアムです。


・スプラッシュパーク(NEW)
 ずっとほしかったんです!暑い沖縄の夏をエンジョイするための子供たちの水遊び施設が!!
 水とみどりの広場内に誕生し、夏場は地面から噴水が上がりミストを浴びながら遊べるエリアが誕生しました。アーチ噴水、キャンドル噴水、ウォーターフォール、ミストシャワーなど様々な仕掛けで水に親しめ、最水深約20cmなので、小さなお子様もお楽しみいただけます。冬は16個のブランコを設置予定とのこと。


・ふるさと園(NEW)
沖縄の伝統的な家屋を移設した、国指定登録文化財です。先人の知恵が詰まった、気候などを配慮し工夫された構造をご覧ください。また、沖縄こどもの国で飼育しているような琉球の在来家畜たちが飼育されていた情景を垣間見ることもできます。

・フィッシャーマンズデッキ
手軽に釣り体験を楽しめるつりぼりです。池に棲んでいるティラピアは、外来生物ですが、沖縄こどもの国では動物たちのエサにもなります。釣った魚も回収され、動物たちのエサに活用されています。フィッシャーマンズデッキは、円の中央に位置する「水鳥の池」の一部となっており、黒取りやペリカンや魚へのエサやり体験も小さな子供たちに大人気です。

スイングパーク(NEW)
ブランコに乗りながらゆったり過ごせる憩いのエリア。近くに休憩スペースや清潔で広いベビーケアルームも完備です。


飲食施設と休憩スペースの充実

・レストラン「海族工房
 園の正面入り口より左手(園外)にある沖縄料理の食堂で、お昼(11時〜15時)はお得なブッフェ形式となっています。沖縄こどもの国を見下ろせる店内でいただく体に優しい沖縄料理は家族連れにも大人気です。口コミサイトによると、特にテビチやデザートのスコーンなどが絶品なんだとか!沖縄こどもの国の利用者は、レストランで入園チケットに押印をもらうことで再入園できるそうです。

パーラーウェルカム
 沖縄こどもの国の正面入り口から入って右手に広がる屋根付きスペースにあるのが、ウェルカムパーラー。沖縄ソバやおにぎり、かき氷などの軽食と飲み物を販売しています。園内には他にも軽食を購入できるパーラーが点在していますよ!

メインゲート売店
 沖縄こどもの国の正面入り口すぐ横にあり、沖縄こどもの国オリジナルグッズや、各種動物のぬいぐるみ・おもちゃ、飲み物やお菓子などを販売しています。

ライオンショップ(NEW)
 ライオンフィールドの中にあり、沖縄こどもの国オリジナルグッズや、ライオンをはじめとした各種動物のぬいぐるみ・文房具などを販売しています。ここでしか買えない可愛い動物達のぬいぐるみは、来園の記念にほしくなっちゃいますね。

その他、リニューアル後の沖縄こどもの国には、屋外の景色を楽しみながらお食事ができるウッドテーブル席、屋根付き休憩スペースや、授乳や子供たちが涼む事ができる空調付ベビーケアルームなどが増設され、より快適に楽しむことができるようになりました。
 

リニューアル後の展望

 沖縄こどもの国はリニューアルに伴い、これまで3歳以下が無料だった入園料が、2024年5月3日より、県内外を問わず15歳まで無料になりました。現在の入園料は下記の通りです。
・15才以下無料  
・大人1,000円 
・学生(高校生・専門学校生・大学生など)500円
★ワンダーミュージアム入館料は無料(大人も無料となります)


開園から54年。
一時期は経営難も危ぶまれていた沖縄こどもの国ですが、ワンダーミュージアムやリニューアル、そして動物達とのふれあい体験や、年中を通して何度も通いたくなるような魅力的なイベント開催などにも力をいれ、見事V字回復。今では週末はいつも駐車場が満車状態。世代を問わず大人気な沖縄にかかせない一大スポットにもなりました。

2024年3月11日には、遊園地が開園した1990年に達成した55万3584人の最多記録を、34年ぶりに塗り替え、55万6620人を記録しました。2023年より、夜間に開園する「夜の動物園」もスタートし、入園者数も今後も記録を塗り替えていくことでしょう。
沖縄こどもの国は、沖縄県民にとって誰もが一度は行ったことのある思い出の場所であるとともに、今後も進化し続ける動物園であり、子供たちが楽しく学べる未来創造のベストスポットです。

【沖縄こどもの国 開園時間】
・平日   9:30~17:30
・土日祝日 9:30~21:00
沖縄こどもの国HPはこちら