【フライ&クルーズ】沖縄発、今注目の新しい旅のカタチとその経済効果
最終更新日:投稿日:沖縄情報【フライ&クルーズ】沖縄発、今注目の新しい旅のカタチとその経済効果

円安時代、国内旅行に注目!今こそ沖縄へ
全国でも人気の高い那覇発着のクルーズ旅行(画像は那覇クルーズターミナル)

円安や物価高の影響で、海外旅行がぐっと遠のいた今。手軽に非日常を体験できる国内旅行として「沖縄」が再び脚光を浴びています。
さらに近年では、飛行機とクルーズ船を組み合わせた「フライ&クルーズ」という新たな旅のスタイルが登場。那覇発着のクルーズ旅が、観光の新たな魅力として注目を集めているだけでなく、地域経済にも大きなインパクトをもたらしています。
海外旅行の費用が高騰する中、国内旅行の人気が再燃しています。その中でも沖縄は、亜熱帯の自然や独自の文化、そして島ならではの非日常感が楽しめる特別な存在です。
沖縄は離島のため、移動手段は飛行機または船ですが、最近では「フライ&クルーズ」という新しい観光スタイルが話題に。県外・国外から飛行機で那覇へ入り、そこからクルーズ船に乗船するというものです。
那覇港は日本屈指のクルーズ寄港地
国土交通省によると、2019年のクルーズ船寄港回数で那覇港は全国第1位(260回)。2023年には国際クルーズも再開され、2024年は福岡に次ぐ第2位となるなど、依然高い人気を誇っています。
那覇港には世界有数のクルーズ船が寄港しており、代表的な船は以下の通りです。
【外国船】
- MSCベリッシマ(全長315m、乗員・乗客約7,000人)
- MSCグランディオーサ(全長331m、乗客約8,000人)
【国内船】
- 飛鳥Ⅱ(全長241m、乗員・乗客約1,300人)
これらの大型客船には、プールやレストラン、ショッピング、ショーを楽しめるステージなどが完備されており、まさに海上のリゾートホテルです。
クルーズ船にも“ランク”がある?
クルーズ船はそのサービス内容に応じて以下の3ランクに分類されます。
① カジュアル船
- お手頃価格(1泊1万円前後)
- 家族連れや初心者向け
- エンタメ重視、スタッフ数は少なめ
② プレミアム船
- 中型船(10万トン前後)
- 1泊2〜3万円前後、上質な旅を楽しめる
- スパや料理が充実、スタッフ数は中
③ ラグジュアリー船
- 小型・高級志向、1泊5万円前後
- 全室スイートなの船があるなど、サービスがきめ細かい
- エンタメは控えめで、落ち着いた雰囲気
那覇港に寄港する「MSCベリッシマ」と「MSCグランディオーサ」は①のカジュアル船、「飛鳥Ⅱ」は③のラグジュアリー船に該当します。
クルーズ旅行の魅力3選
クルーズ旅行の魅力3選

実はお得?意外と身近なクルーズ旅行
クルーズ旅行は「高い」「特別な人向け」というイメージがあるかもしれませんが、最近はかなり身近でリーズナブルな選択肢も増えています。
例えば、「MSCベリッシマ」の2025年・那覇発着4泊5日クルーズ(石垣島・台湾・宮古島経由)は
- 内側客室:66,800円〜
- バルコニー付き客室:90,980円〜
※2025年2月28日時点価格/3食付き・宿泊・移動費込み
1泊1万円台で非日常体験ができるのは、まさにコストパフォーマンス抜群の旅です。
クルーズ旅行の魅力3選
① とにかくラク!
船が移動手段でもあり、宿泊先でもあるため、移動中もリラックス。寝ている間に目的地に到着するため、特に子連れや高齢者の方にも好評です。
② 実は安い!
ホテル代、交通費、食事代、エンタメ費用がすべてパッケージに含まれているため、結果的に他の旅行よりお得なケースもあります。
③ 船上ならではの絶景
水平線の向こうに広がる朝日や夕日、寄港地の美しい湾岸風景。特に「MSCベリッシマ」では、19階デッキ(約65m)から大海原を一望できます。

クルーズ旅行の注意点
出発前に確認!クルーズ旅行6つの注意点

- パスポートが必要(残存6か月以上)
→韓国や台湾などに寄港する場合は必須。 - 海上では電波が届かないことも
→Wi-Fiはオプション。スマホ断ちで旅を満喫! - 船内の医療行為は保険適用外
→海外旅行保険への加入をおすすめします。 - ドレスコードに注意
→カジュアル船でも一部施設ではスマートな服装が必要。 - 酔いやすい方は酔い止めを携帯
→大型船は基本揺れにくいですが、備えは万全に。 - 食べすぎ注意!?
→ビュッフェ、ルームサービス、フルコース…誘惑がいっぱい!
沖縄におけるクルーズ旅行の経済効果
沖縄におけるクルーズ旅行の経済効果

沖縄におけるクルーズ旅行の経済効果
クルーズは旅人を楽しませるだけでなく、沖縄経済にも大きな波及効果をもたらしています。
主な4つの波及効果
- 観光消費の増加
→1人あたり数千円〜1万円の消費、1隻で数千万円規模。 - 雇用創出
→港湾、ガイド、バス運営、店舗スタッフなどで人材需要増。 - 地元産業への貢献
→泡盛・黒糖などの土産や、三線・染物など伝統文化体験の需要増。 - インフラ整備の加速
→那覇・石垣などでクルーズ対応型の港湾整備が進行。
📊 経済インパクトの具体例(※参考データ)
年度 | 寄港回数 | クルーズ船来訪者数 | 経済効果(推計) |
---|---|---|---|
2019年(コロナ前) | 260回(全国1位) | 約100万人 | 約400億円以上 |
2025年(予測) | 約232回(予定) | 約100万人 | 未発表 |
※那覇港管理組合が公開している「那覇港クルーズ船寄港予定一覧表(2025年)」参考
今後も、商船三井(2024年就航)、日本郵船(2025年)、オリエンタルランド(2028年)など、日本企業によるクルーズ市場参入が続き、さらに業界は盛り上がりを見せています。
まとめ:今こそ、沖縄発のクルーズ旅へ!
那覇発着のクルーズ旅行は、非日常の優雅さと、手軽なアクセス、そして地域貢献までを兼ね備えた新しい旅のカタチ。
まだ体験したことのない方も、次の旅行は「フライ&クルーズ」で沖縄の魅力を再発見してみてはいかがでしょうか?
※ちなみに筆者としては、もう少しお手頃価格になるとさらにうれしいな…なんて思ったりもしています(笑)
